びわ湖から世界へ

めざせ40か国

非公開の航空券を入手してイスラエルからエジプトに渡った話(♯2 搭乗編【前編】)

 前回(#1 入手編)、イスラエルのテルアビブからエジプトのカイロに行くため、一般には非公開のエア・シナイの航空券を執念で入手した話をした。が、なんだか怪しいので不安とわくわくが収まらないのであった。

 

 

 今回はいよいよ出発してからを書いていこう。暇なので。

 だが搭乗までの部分を書きすぎて前編、後編に分けることになってしまった。なので「搭乗編」と言いつつ今回はまだ搭乗しない・・・

 

※この話は2016年9月頃時点の情報のため、状況が変わっている可能性があります。

 

 

 

出発

 2016年9月9日

 羽田空港からカタール航空で経由地ドーハへ。昼まで普通に仕事してたのに朝には砂漠のど真ん中にいるという不思議さが中東の夜行便の面白いところ。

 カタール航空のこの毒々しい色が好き。

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 日本人には「ドーハの悲劇」で有名な、カタールの首都ドーハ。

 だがそれ以外で「ドーハ」の名前を聞いたことがあるだろうか。。。あまりないと思う。それもそのはず、「世界一退屈な街」と言われるくらい観光資源がない。

 そういえばペルシャ湾では天然の真珠が取れるらしいが、大正時代に日本人が真珠の養殖技術を開発したことで産業として成り立たなくなってしまったとか。

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 カタール航空利用でトランジットの場合、無料(しかもビザ免除)のツアーに参加できる。(今もやってるかは調べてないので不明。カタール航空の公式サイトをご確認ください。)

 迷ったが自力で街まで行くことにし、バスで一応観光地となっているスーク(アラブの市場。イランやインドやトルコで言うバザール)をぶらついて空港に戻ってきた。

 今は空港から地下鉄ができたらしいが2016年当時はまだだったのでバスを利用。

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 ドーハからヨルダンへ。機材はロイヤルヨルダン航空。ロイヤルって付くのいいねぇ、ロイヤル!

 ヨルダンは王国である。(ラーニア王妃が美人で有名。)イギリスの影響下の第一次世界大戦後、ハーシム家一族で分け合う形で今のサウジアラビア、ヨルダン、イラクに3つ王国ができたがサウジはサウード家に取られ、イラク第二次世界大戦イラク革命で王位が無くなった。ヨルダンは今も「ヨルダン・ハシミテ王国」として残っているわけである。

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 アンマン。まあどこを見ても坂だらけ、山だらけである。斜面にへばりついて出来た街と言ってよいかもしれない。

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 ローマ帝国時代の遺跡を発見!よく考えたら中東もローマ帝国の一部だったんだなあと実感。

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イスラエル

 翌日、エルサレムへ!

 ヨルダン側国境までは、宿の前からタクシー乗車→アンマンのバスターミナルへ→国境行きのセルビス(ミニバス)乗車→1時間ほどで国境 という流れ。

 道中は岩だらけだけどすごく雄大な景色。

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 ヨルダン出国後、専用バスに詰め込まれて緩衝地帯を通過した後、イスラエル側国境へ。

 イスラエル側に着く直前にヨルダン川を渡る。橋はパレスチナでは「キングフセイン橋」、イスラエルでは「アレンビー橋」と呼ばれている。現在のものは中東戦争で壊された後に再建されたもので、日本のODAも投入されているらしい。

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 イスラエルは世界一入国が厳しいとか言われているが、日本人は比較的簡単だった。

ここからはシェルートと名を変えたミニバスに乗ってエルサレムに行くだけ。

 で、約1時間でエルサレム着。

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エルサレム旧市街

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 嘆きの壁

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聖墳墓教会

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旧市街より西側にある新市街は綺麗。この辺は大体イスラエル建国時からの「ユダヤ人側の」地区。東に行くと「パレスチナ側」。(と言ってもイスラエルの勢力下にある。)

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  ヨルダンとの境にある死海。通常海水の塩分は約3%なのに対してここでは約30%。死海の中でも南の方がより濃いらしい。体が浮く。体に傷があると悶絶するので注意。

 この辺は地上では世界一標高が低い。エルサレムで買ったペットボトルが若干凹んでた。とは言っても約-400m。エベレスト山頂が8,848mだと考えると大したことないかも。

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 ベツレヘムパレスチナ自治区)へはエルサレムからバスですぐ。イスラエル側が作った分離壁バンクシーの絵。

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 テルアビブに移動!

 地中海沿いのリゾートみたいな街。場所によってはなんとなく重苦しい雰囲気のエルサレムから来ると開放感がすごい。

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  さて、テルアビブで1泊したらエア・シナイで最終目的地のエジプトへ。本当に乗れるのだろうか?そういえば今回の主目的だったピラミッドが見られるのか?というか日本にちゃんと帰れるのだろうか!?

 

#3 搭乗編【後編】へ